B1
B1 13:15-14:00
ワイヤレス通信と現場のIoT化 RFID/セルラー最新動向

IoTは現場を見える化するだけではなく、ビジネスをデジタル化、すなわち「デジタルトランスフォーメーション(DX)」を実現する技術です。あらゆるモノのデータを取得することで、業務の効率化、新たなビジネス創出が可能になります。
しかし、データを取得しようとするとき、「通信」は不可欠です。今、長距離(セルラー、LPWA)や、短・中距離(RFID、BLE、Zigbee等)といったワイヤレス通信が、現場のニーズを受けて進化しています。
本セッションでは、より使いやすくワイヤレス通信を提供するソラコムからセルラー(3G/LTE)の最新動向を、高速・高精度なRFIDによる位置測位レーダーを提供するRFルーカス江原氏からRFIDの最新動向を、その技術動向と現場、オフィス、工場、物流、消費財などの分野の活用事例とともに紹介します。

Speakers
江原 正規 氏
RFルーカス株式会社 シニアコンサルタント

東京大学大学院農学生命科学研究科修了。東京工科大学Linux Open Source Software研究員として、家庭向けRFIDミドルウェアの開発を推進。食品トレーサビリティに関する研究や、フードチェーンにおける情報管理モデルの検討、食品におけるコード管理、物流最適化、販売情報(POS)とSCMに関する調査、および医薬品における情報管理モデルの検討など、RFIDを用いた多岐の研究実績をもつ。

RFIDに関するグローバルな最新動向に精通し、RFLocus株式会社ではシニアコンサルタントとしてRFIDの導入支援、また位置特定技術の研究開発および関連するハードウェアやソフトウェアの設計、製造、販売を推進。

P3 Finder SDK

RFIDは複数のタグを離れたところから、箱を閉じたままでも一括で読み取ることができるため、倉庫業務など物流の効率化や、アパレル産業における商品管理や無人レジに採用されており、人手不足などの社会的な課題を背景に、活用の場を急速に拡大している技術である。
当社は、RFIDの活用機会を広げるべく、RFIDタグのついた物品の位置を高速・高精度に特定できるアプリ「P3 Finder SDK」を開発。従来不可能であったタグの正確な位置特定を可能とすることで、現場での更なる生産性向上を実現する。RFIDの次世代化を視野に、同社のソフトウェアとAIやロボットを組み合わせることで、無人での自動棚卸しや、リアルタイムでの在庫管理の実現を目指している。

松下 享平 / max
株式会社ソラコム テクノロジー・エバンジェリスト

株式会社ソラコムの事業開発マネージャーとして主にデバイスの企画を担当しながら、エバンジェリストとして、SORACOMサービスを企業・開発者により理解、活用いただくための講演活動を担当。

90年代半ばの地方ISPの立ち上げをキャリアスタートとし、主にインターネットを取り扱ったシステムインテグレーターを経て、2000年よりぷらっとホーム株式会社にて、ネットワークインフラやEC事業を担当。

2015年からはIoTソリューションをリードし、メガクラウドベンダーとの協業や、サブギガ/BLEを用いたIoTシステム構築といった業界の先駆的なIoT導入事例に関わる。