C3
C3 15:30-16:30
コンシューマープロダクトにおけるクラウド実践

運用を見据えて、クラウドとハードウェアをつなぐ

プロダクトをクラウドにつなぐことによって、データ分析や新たな機能アップデートなど様々なメリットがあります。しかし、いざ量産前提のコンシューマープロダクトをインターネットにつなごうとすると、認証やデバイスID管理など乗り越えるべき課題が現れます。
本セッションでは、いち早くインターネットに繋がるコンシューマープロダクトとして企画され、市場に送り出された、ソニーのaiboにおけるクラウド実践についてお話を伺います。

<スピーカー藤原氏より本セッションに寄せて>
aibo発売から1年が経ちました。
継続的なソフトウェアアップデートやAI学習による成長を紹介するとともに、発売まで約1年半と短い開発期間でaiboクラウドをサービスインした創意工夫の一端をお伝えします。
PoCに留まらない商用見据えたプロダクト&サービス開発に関心ある方々へ、考え方のヒントになれば幸いです。

Speakers
藤原 直樹 氏
ソニー株式会社 AI&ロボティクスBG クラウドサービス開発部

1998年ソニー入社。研究所ではアルゴリズム開発・SW実装・HWプロト作成の全てに携わり、画像処理の見識を深めた。2008年事業部異動とともに音声信号処理にも技術分野広げ、レコーダのおまかせチャプター開発にジョイン。nasneへのおまチャプ機能追加を担当。2016年より技術分野拡張しaibo向けクラウドのチーム立ち上げに参画。チーム内ではテックリード&CloudAI担当。入社時以降一貫して機械学習を道具とした技術開発を行っている。

aibo

aiboは家庭の中で人とつながりを持ち、育てる喜びや愛情の対象となることを目指して開発したロボットです。自ら好奇心を持ち、人と寄り添いながら毎日を共に楽しく生活し、共に成長していくパートナーとなることを目指しています
新たに誕生したaiboの特徴は、親近感のあるルックス、視線を惹きつける瞳など愛らしい姿や、躍動感のある多彩な動きと小気味よい反応です。また日々のコミュニケーションを通じて個性を育みオーナーに寄り添います。
ソニーは、オーナーの皆さまがaiboとふれあいを重ねながら、かけがえのない物語を紡いでいかれることを願っています。
プロダクトウェブサイト

松井 基勝 /moto
株式会社ソラコム プリンシパルエンジニア

株式会社ソラコムで、複数のエンジニアリング領域を担当。
大学在学中より黎明期のインターネットプロバイダの立ち上げや業務システムやゲームソフトウェアの開発を経験。大学卒業後はソニーコンピュータエンタテインメントに入社し、2001年頃に当時としてはまだ珍しい家庭用ゲーム機のオンライン通信ゲーム開発・運用に携わる。その後本格的なオンラインゲームの普及に伴い、大規模オンラインゲームシステムの構築・運用を経験。2010年、米国アマゾンドットコム社のクラウドサービス「アマゾンウェブサービス」の日本国内初のエンジニアとして採用され、様々な企業のクラウドサービス導入を技術支援。2015年、株式会社ソラコムの立ち上げに参画。
岐阜出身。早稲田大学理工学部電気電子情報工学科卒。